現代の神といえば、Googleですね。
検索するというよりもググるの方が使われているほど、Googleでの検索は日常に溶け込んでいます。
その反対側として、サイト運営者にとっては、Googleでの検索結果において上位に表示されるというのは何よりの希望であります。
そんなGoogle神ですが、たま~に検索アルゴリズムを大小さまざまに変更(アップデート)します。
これによって検索順位が大きく入れ替わるとあって、サイト運営者は悲喜こもごも・阿鼻叫喚の大騒ぎとなるわけです。
2019年3月にも大きなアップデートがあったようで、猫CEOの運営するサイトも影響がありましたので、深掘りしてご紹介したいと思います。
2019年3月Googleアルゴリズム アップデート
3月12日頃にアップデートか
今回のGoogleアルゴリズムのアップデートは、3月13日頃に行われたようです。
それ以降、徐々に浸透していき、2~3日してPV数が激減したサイト運営者やブロガーが騒ぎ出した感じです。
10日以上経過した現在も変動は元に戻っておらず、一時的なものではないと思われます。
サイトへの影響
猫CEOが運営するサイトについては、影響が著しいサイトと、全く影響がないサイトがありました。
影響のあったサイトと無かったサイトの違いを分析すれば、今回のGoogleアルゴリズムのアップデートの内容や意図が見えてくるのではないかと思います。
影響が著しいサイト
いわゆる雑記ブログと言われるような、何でもレビューしてみるサイトが著しい影響を受けました。
具体的には、1日1,500PVくらいだったサイトが、1日300PVくらいまで影響を受けています。
なんとPVが80%減少です!
10位以内に上位表示されていたキーワードでも、現在では圏外に飛ばされており、全体的にも掲載順位が急低下しました。
雑記ブログは何でも書けるため、収益源もAdsense、Amazonアソシエイト、アフィリエイトに分散させることができるので、個人でも取り組みやすいサイトです。
このようなサイトが影響が著しいため、多くのブロガーが騒いでいる状況なのだと思います。
何でも書ける雑記ブログの内、影響をよく確かめてみたところ、購入した物のレビュー記事が特にPV数が激減(掲載順位が急低下)しています。
逆に、それを実際に販売している公式サイト、Amazonや楽天といった大手通販サイトが軒並み上位を独占しています。
「○○ 感想」というキーワードで検索しても、感想を綴った個人のブログは圏外に飛ばされ、上記の公式サイトや大手通販サイトが上位表示されます。
全く影響がないサイト
旅行の体験を綴った特化型サイトは、全く影響がありませんでした。
あくまで「体験」が焦点ですので、Amazonアソシエイトやアフィリエイトによるモノの売り込みもほとんど無いサイトです。
これは影響のあった雑記ブログとは違って、ライバルに公式サイトや大手サイトがあまり無いと言えるかと思います。
今回のGoogleアルゴリズムのアップデートの内容や意図
影響のあったサイトと無かったサイトの違いから、今回のGoogleアルゴリズムのアップデートには以下の内容や意図があったのではないかと予想します。
- キーワードよりも信頼性
- 類似サイトがない独自性
それぞれ詳しく説明します。
キーワードよりも信頼性
公式サイトや大手通販サイトが上位表示される傾向が強いことから、サイト全体の信頼性が重要視されるようになったと思われます。
大手企業のサイトは信頼でき、個人や弱小企業のサイトは信頼できないということなのでしょう。
わざわざ「キーワードよりも」と付けたのは、「○○ 感想」というようなキーワードで検索しても、個人のレビューや感想を書いたサイトが上位表示されず、公式サイトや大手通販サイトが上位に表示されるからです。
個人や弱小企業のサイトは、Amazon等へのリンクやアフィリエイトだらけのサイトが多くてうざかったのも事実なので、そういう個人サイトの順位を低下させるという意図もあったのかもしれません。
類似サイトがない独自性
購入した物をレビューするようなブログ記事は、突き詰めれば、誰が書いても似てきます。
なぜなら、丁寧に調べてレビューを書くと
- Aというものを買おうと思った
- そうすると、BとCとDという種類がある
- Bは~~~で、Cは~~~で、Dは~~~だ
- だからCがいちばん良いと思って、買ってみた
- 実際に使ってみたら~~~だった
- だからCはオススメ!(Amazonへリンク!)
という流れになりがちです。
メリット・デメリットはある程度誰にでも同じように当てはまるので、誰が書いても結局同じような記事になってしまうのは仕方ないと思います。
一方で、猫CEOが運営するサイトで影響がなかったのが、旅の体験に特化したサイトです。
これは購入した物のレビューと比べると、類似サイトが非常に少ないです。
旅の体験は十人十色なので、似たような記事にはなりにくく、独自性が高い記事になりやすいからだと思います。
Google利用者として思うこと
サイト運営者ではなく、Google利用者の観点として、今回のアップデートには良い面・悪い面の両方があると感じています。
キーワードよりも信頼性を重視するように、公式サイトや大手通販サイトを並べられても、そこには都合のよいことしか書いていない場合が多く、レビューを全部見るというのもかなり困難です。
ちゃんと自身で購入して、オリジナルな写真と文章でレビューしているようなブログ記事は上位表示してほしいと思います。(これも独自性次第?)
一方で、購入した物をレビューすると見せかけて、自身は実際に購入しておらず、他の人のTwitterの感想を並べるようなサイトは検索結果から抹殺してほしいです。
Googleアルゴリズム アップデートにどう対策するか
PV数が激減しましたが、指をくわえて待っている訳にはいきません。
今回に限らず、Googleアルゴリズムのアップデートにどう対策していくかを考えてみました。
結局、自分が読みたい記事を書くことが重要
SEO対策やキーワード選定が重要視されてきましたが、ちょっと行き過ぎだったのではないかと感じています。
例えば、AとBというキーワードで上位表示されたかったら、タイトルを「A~B~~~~~~」にすべきで、「~~~~~B~A」はダメ!といった解説があったくらいです。
本当にそれってGoogle利用者にとって重要ですかね?
Googleは機械的なアルゴリズムで検索順位を決めていますが、そのアルゴリズムもどんどん進化してAI化していくと考えられます。
最終的に目指すべきところは、Google利用者が欲しい情報を届けることです。
それは、検索キーワードにぴったり合致した情報を、必要十分な量で、分かりやすくて読みやすいサイト・記事がますます重要になると思います。
それならサイト運営者は、SEO対策やキーワード選定なんかに囚われずに、自分が読みたいと思える記事を書くことの方が重要なのではないでしょうか。
新規投稿とリライトを繰り返す
サイトや記事の内容については上記の通りですが、それを新規投稿したり、リライトを繰り返すことが重要です。
情報はどんどん古くなると、鮮度だけでなく、正確性や網羅性が落ちてきます。
これを常に補足していくリライト作業がどうしても必要になってきます。
また、新規投稿とリライトを繰り返すことでドメインの運営実績が積もり積もっていき、Googleからの信頼性を獲得する可能性もあります。
サイト分散
これからもGoogleアルゴリズムのアップデートは幾度となく行われると思って間違いありません。
その度にあるサイトでは甚大な影響が起こり、別のサイトでは無風である場合もまた多いと思います。
色々な種類・タイプのサイトを持つことで、影響を分散させ、全体のPV数や収益を安定化させる必要があると思っています。
2019年3月のアップデートでは雑記ブログが大きな影響を受けましたが、雑記ブログ自体を諦めてしまう必要はありません。
僕自身が色んな雑記ブログを読みたいと思っているということが何よりの信じる根拠です。
そしてもしかすると次のアップデートでは雑記ブログへの影響は無風かもしれません。
なので雑記ブログのPV数の回復を目指してコツコツと改善し続ける所存です。
まとめ
2019年3月に実施されたGoogleアルゴリズムのアップデートについて、運営サイトに対する影響の違いから、
- キーワードよりも信頼性
- 類似サイトがない独自性
というのが今回のアップデートの内容・意図だったのではないかと予想しました。
そして、Googleアルゴリズムのアップデートへの対策としては、SEO対策のような小手先ではなく、
- 結局、自分が読みたい記事を書くことが重要
- 新規投稿とリライトを繰り返す
- サイト分散
という本質的な部分でしかありえないと思っています。
PV数が激減して心配・不安になっている方も多いと思いますが、より良いコンテンツを作るという基本に立ち返ってみてはいかがでしょうか?
猫CEOとともにコツコツと努力していきましょう!
まさにアメリカ人が好きな言葉「Do the right thing!」の通りです。
【2020年10月追記】
2020年にもGoogleアルゴリズムの変更があったようで、PVが1/3になる大打撃。
何だかますます大規模サイト優遇な感じになった印象ですが、大規模サイトの中にはオリジナルコンテンツではなくて、様々な人のInstgramやTwitterから画像を引っ張ってきているものも多く、それが本当にユーザーのためのコンテンツなのか・・・?と思っています(くやしみ)。
でもやれることはやっぱり1つ。
これからも優良なオリジナルコンテンツを作るよ!